ウォールナット 木のドアー制作にまつわる話 その2

ドアクローザーとは、ドアの上のほうにくっついているあれです。
開いたドアを適切なスピードで安全に閉める装置のこと。
ドアが閉まる時の音を和らげたり、急に風が吹いたりしたとき勢いよく閉まって指を挟む事故を防いだり、目立たないけどけど縁の下の力持ち。

今回はなるべくウォールナットの雰囲気のじゃまをしないものがいいな。
木の重りをひもでつるしていた前職の工場のドアーも好きだったけど、
今回は子供のお客さんが来る場所でもあるので安全第一で金物を選択した。

ドアクローザーの種類を絞り込む。大まかに、
・ドア上部に埋め込まれてアームだけが見えているタイプ
・箱がくっついているよく見るタイプ
・ちょっとごついけどアームだけのタイプ
 があった。
アーム以外隠したい気持ちはあったが、掘り込み寸法がおおきいのと
他にも今回は適さない状況だった。
アームだけのタイプはLAMPの新製品、依頼主も気になっていた。
でも店内と雰囲気が違いすぎて目立ってしまうのではないかというのと
価格が箱タイプの三倍するので
今回は箱がくっついているタイプで探すことに。
箱の部分がアンティークの形のもあった。かっこよかったけど
値段は箱タイプの10倍。
何か特別な機能が?と金物屋さんに聞くと、受注生産だからだそう。
以来、そのアンティークタイプを取り付けてある店舗を見ると、
その予算を出してまでこだわりたいんだ!感が伝わってくる。
寸法が大きくて、今回のガラス部分を大きく取りたいドアの上框では使えなかった。また板戸のときに考えたい。タイプは決まった。

各メーカー共通で開閉力の違いにより「番手」と呼ばれるランクがあり
一般的にドアの重さと大きさで選ぶ。風の強いビルの上の階などはサイズより
一つ上の番手を推奨されている。
1番 800x1800 ~30kg 室内用の中空木製扉など
2番 900x2100 ~45  玄関扉、アルミ製の扉など
3番 950x2100 ~65  マンションの扉など
4番 1050x2400 ~85  マンションやオフィスビルの大型鉄扉
5番 1200x2400 ~120  ビルやマンションのエントランス等の扉
6番 1800x2700 ~180  
7番 2000x3000 ~250

今回は2番を選択した。

次はアームの形状により「標準取付型」と「パラレル取付型」を判別する。
パラレル型、名前がいいな。 というわけではなく
「標準取付型」はドアの開く側に、「パラレル取付型」はドアの開く反対側にドアクローザーを取り付けるので今回はパラレル型。パラレル型は上枠の形状や寸法などによりブラケット(三角形の取付用金具)の形状を選ぶ必要があり、今回は店舗出入り口としてなるべく枠で通路を狭めたくない(枠は大工さんが施工済み)のでちょっと工夫した。

ここまできてやっと各社のシリーズを比べることができる。
なるべく小さくてビスをすっきり隠せて形がすっきりしているもののなかで、
最終的に困ったのは、色。
黒、だけの表記と 艶消し黒 と質感も書いてくれてあるところ、
アンバー の色がGBっぽいメーカーとブロンズっぽいメーカー、艶ありなし、
ばらばらだったこと。ウォールナットの今の色と時間がたってきた色と丁番と鍵の色、
それらにうまく合うアンバーがあったらいいなと思ったけど
メーカーからはサンプルを、ない所のものは金物屋さんに見せていただけて助かった。
カタログの色見本だけで決めなくてよかった。

バックチェック機能とかディレードアクション機能とか
そこからまだまだドアクローザーワールドは深く広がりがあった。
ドアクローザー、街を歩けばいろいろなところで頑張って任務を果たしているいじらしい存在、
見かけると、お!やっとるなーと思う今日この頃。
京都炭山朝倉木工 KYOTO SUMIYAMA ASAKURA MOKKOU
Posted by 京都炭山朝倉木工 KYOTO SUMIYAMA ASAKURA MOKKOU
投稿 2010年09月03日
最終更新 -0001年11月30日
-->