一分や二分は芸者の花

  PB10   09092392階吹抜PB 015


吹抜け部分にプラスターボード(不燃材石膏ボード)をはるため、仮足場をつくりながら高所作業。持ち上げてコンパネビスで取付。
ボードの12.5ミリ厚は合板やコンパネと比べてだいぶんと重い。
狭い足場上で脚立にのり、ぐぐっとボードを持ち上げて隙間に合わせる。
柱の反り、材の太さを組手近くでテーパーに削って調整したところ等、
平均して逃げても少しきついところがあったりする。割れないようにはずして下ろしてボード鉋で削ってまた入れる。

攻めすぎると隙間があき、逃げすぎると調整が手間。
しかし、ついつい小人になって見てしまう。

『一分や二分は芸者の花』
前職の親方が言っていた大工言葉。
一尺の十分の一が一寸、
一寸の十分の一が一分、
さらに一分の十分の一が一厘。
柱や梁のような大きな木材の寸法を決める時は、一分一厘にこだわっても意味がない。木のほうで都合をつけてくれるから、そこは木にまかせたほうがいい。一分や二分の細かいところにこだわる暇があったら、もっと大事なところに頭を使えということだそう。

「芸者の花」とは「芸者へ渡す祝儀」のこと。
「一銭、二銭は芸者の花よ」と
「一銭、二銭の祝儀をけちる男はもてないよ」という意味で、
それに「1cm、2cm」を掛けた、という小話が先なのか後なのか、、、。

2階住居部分のボードはほぼはり終えた。

吹抜けは柱をみせる真壁。
ボード受材の取付等、下準備には真壁に利があり
建具等の絡みも素直に納めやすかった。
一方住居部分の大半は柱を隠す大壁。
柱芯910ミリどおりボード910ミリ幅のまま施工できて早かった。
柱が120角なのでそれを挟む形になる大壁は壁が厚くなる。
建具枠の幅も広く必要。洗面所はその空間を利用して収納を設けた。
それぞれのよさがある。

夜。といを取り付けてからはじめての雨が降っている。
明日現場に行って樋を流れる水音を聴くのが楽しみだ。
こんなふうに思ったことなかった。


PB6  PB5

京都炭山朝倉木工 KYOTO SUMIYAMA ASAKURA MOKKOU
Posted by 京都炭山朝倉木工 KYOTO SUMIYAMA ASAKURA MOKKOU
投稿 2009年09月29日
最終更新 -0001年11月30日
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